鏡開きの日のひとりめし

今日は鏡開きである。正月にお供えした鏡餅を下げて食べる、年中行事のひとつである。
このとき、包丁などで切ってはいけない。「切る」、「割る」などは縁起が悪い、として、「開く」と云う。
そんな日本の風習とは無関係に、わたいの朝食は、あくまで、洋風である。
そりゃあ、悪魔は洋風だろう、などと、しょ~もないことは云わないように。
これで野菜サラダがあれば云うことはないのだろうが、この寒い季節、朝から生野菜サラダを食す気には、とてもなれない。第一、朝の忙しい時間、料理っているヒマも、食べているヒマもない。
卵が、半熟、と、云うよりも、壊滅に近くなってしまった。これも朝の忙しさの故である、と、言い訳しておこう。

 

献立:トースト(6枚切り×2枚)、半熟卵(2個)、プレーン・ヨーグルト、コーンクリーム・ポタージュ、野菜ジュース、バナナ

昨日はブリ大根が醤油辛かった。久しぶりに料理ったのだから、味付けのカンが鈍っていたとしても、やむを得まい。
やむを得なくないのは、こう云った事態を何度も繰り返しておきながら、いっこうに味見をしようとしない、わたいの頑なさである。別に、「味見なんか、するものか」と、決意しているわけではない。
つい邪魔臭くて、手間を省いてしまうのである。云うほどの手間でないことは、重々承知しているのだが……。
こちらも久しぶりの麦飯である。やはり銀シャリは、贅沢のようでいけない。
臥薪嘗胆、治にいて乱を忘れず、食べられることのありがたさを、日々に噛みしめなければならない。

 

献立:麦飯(海苔とたまごのふりかけ)、ブリ大根、カボチャの煮物

昨日の予告通り(?)、具材をレンチンして、残っていた汁に入れ、再度温めた。さてさて、お味は如何に、と、食してみれば、Good! で、ある。
ひょっとすると、昨日のより旨いかも知れない。これはいいことを聞いたものである。
それにしても、汁物は重宝である。たいていの具材が入れられる。
今日もこれで、8種類の野菜を摂取したことになる。弁当も入れれば、9種である。冬野菜の美味しい昨今、ありがたいことである。
鏡開きの日とは云え、餅には縁のない食事になったが、なにも無理に年中行事合わすこともない。合わせられるときに、合わせればいいのである、と、強がっておこう。

 

献立:玉子麦飯、粕汁(鮭、鰯のつみれ、大根、人参、白菜、糸こんにゃく、長ねぎ、油揚げ、ニラ、もやし、貝割)、ほうれん草と白菜のごま和え、納豆、味付海苔