西行の命日の日のひとりめし

今日は平安末から鎌倉初期にかけての歌人、僧侶として有名な西行の命日である。
もとは北面の武士として院の警護に従事した侍だったが、出家したのち諸国を遍歴し、さまざまな逸話と秀れた歌を遺している。
源頼朝から拝領した純銀製の猫の像を、門前で遊んでいた子供に与えた話は、なかでも有名である。
幕末の風雲児:高杉晋作は、一時隠遁していた頃、西行にちなみ、“高杉東行”と号していたことがある。
西行は「願わくば 花の下にて春死なむ その如月の 望月の頃」と詠んだが、その願い通り、旧暦2月の16日、すなわち新暦の今日、亡くなった。
その年のその月のその日が、はたして望月であったかどうか、その亡くなった場所が、(桜の)花の下であったかどうかは、いまとなっては、知る由もなかろう。
もちろんそのことと、わたいの食卓に並ぶ献立とには、なんらの関連もない。
それにしても西行はこの日、どのような朝食を喫したのであろうか。

 

献立:トースト(6枚切り×2枚)、半熟卵(2個)、プレーン・ヨーグルト、コーンクリーム・ポタージュ、野菜ジュース

昨夜冷凍室を見てみたら、粕汁の食材だけでなく、人参と長ねぎの豚バラ肉巻きも、5食分のストックがあった。
当分弁当のお采に頭を悩ませなくてもすむ。ありがたいことである。
ただでも、作り置きできる献立にしか興味がないが、こうなってくると、なかでも、冷凍保存ができる献立にしか、興味がなくなりそうである。
もっとも昨今は、たいていの献立が、あらかじめ冷凍保存して置いて、後はわずかな時間、煮るだけ、焼くだけ、炒めるだけ、あるいはレンチンするだけ、で、できるようだから、文明の進歩とはありがたいものである。

 

献立:麦飯(海苔とかつおのふりかけ)、人参と長ねぎの豚バラ肉巻き、ブロッコリの塩昆布あえ

茹で人参は、例によって、冷凍保存しておいたものである。冷凍保存しておいた小松菜が、まだあると思っていたのがなくなっていたので(じつはまだあったのだが)、使った。
冷凍保存も便利で調法なのだが、なにをどれだけ保存しておいたか、現在どれだけの在庫があるか、把握しておかないと、今回のようなことになる。
まあ、それはそれでいいのだが、それにしても、下手をすると、保存しっぱなし、と、云うことにもなりかねない。
もっとも、氷河期に凍り付いたマンモスの肉を、現代に解凍して調理したところ、鼻をつまめば食べられた、と、云うのだから、冷凍庫で保存した食材も、数年は保つかもしれない。試してみる気は、さらさらないが……。

 

献立:玉子麦飯、粕汁(鮭、じゃこ天、大根、人参、白菜、長ねぎ、糸こんにゃく、油揚げ、ニラ、もやし、貝割)、茹で人参、納豆、味付海苔