2017年4月30日(日)

GWと云えば、世間では帰省や旅行で浮き足しだす季節であり、わたいにとっては、恒例の八戸行の季節である。

いつもなら愉しいこの八戸行、それこそ、浮々と心弾むこの八戸行も、今回ばかりは妙に心重かった、と、云うのは、また後に述べることもあるだろう。

とまれ、年に二度の、八戸行である。

いつものように宅を出て、新大阪駅に向かう。

「みどりの窓口」で新幹線の切符を買う。

GWの2日目なのに、出発、接続ともに、すんなりしたものが買えた。我ながら、運のいい男である。
10:03新大阪発。12:33東京着。
13:20東京発。16:13八戸着。

の、予定である。

新大阪駅構内にある、「道頓堀今井」で、朝食。

きつねうどん(小)と、おむすびである。

以前から思っていたのだが、おむすびとおにぎりとは、どう違うのだろうか?

のぞみ8号東京行。この新幹線に乗って、八戸までの旅程に出発するのである。

これが今回の往路である。約6時間ちょっと……。これを長いとみるか、意外と短いとみるか……。

名古屋着、である。

まだ名古屋には伺ったことがない。いつも通り過ぎばかりで、不義理を重ねている。

いつの日か、かならず伺いますので、許してください(陰の声:と、云いながら、何年経っていることやら……)。

それにしても、この広告のオッサン、大胆な顔しとるのぉ~。

は~な~のみやこぉ~

 こぉ~いのみやこぉ~

 ゆぅ~めのパラダイスよ

 花のとぉ~きょ~

昼食である(^^)v

もはやすっかりおなじみとなった(?)「深川めし」である

その中味である

以前にも書いたが、そもそもは漱石の『三四郎』の描写から、この中の甘露煮が気に入って、買い始めたのである。

『三四郎』では鮎の煮浸しだったから、甘露煮とは違うが、せめて雰囲気だけでも味わいたい、と、思ったのである。

今年は漱石生誕150年。こんなところにも、文豪の息遣いを感じてみるのも、また愉しからずや、では、あるまいか。

さてさて、わたいともあろう者が、ひとつの駅弁だけで、満足できるはずもない。

人呼んで、“ブラック・ホール・ストマックの持ち主”、“瘠せの(?)大食い”のわたいである。

こちらもすっかりおなじみ、「品川名物 貝づくし」弁当である。

それにしても、いつも思うのだが、貝が品川の名物などとは、寡聞にして知らないのだが…………。

それはさておき、中身である(^^

なるほど、看板に偽りなし、いかにも、タコにも、貝づくし、である。

もっとも、不勉強なわたいには、アサリとハマグリくらいしか、判らないが(^_^;)

(陰の声:イカもタコも入ってないぞ)

仙台駅を過ぎたところで、車両トラブルか何かがあり、20分ほど停車していた。めずらしいことである。
それにしても、GWだと云うのに、思ったほどの混みようでもなかった。それにしても、今回ふと思ったのだが、これだけ新幹線に乗ってて、女性と相席になることがほとんどないのは、ど~ゆ~ワケだろう……。

そんなわけで、約20分遅れで、八戸駅に着く。

さて、ホームに降りて、まずは…………

一服( ´ー`)y-~~

どんなに急いでいても、女性に先を譲るのが、男性としての礼儀でありますゾ!

とりわけ、風の強い日で、相手の女性のスカートが短かったりした場合には…………(陰の声:なにを考えている!?)

旅は~ 終わらない~

そんなわけで、ここ八戸駅から、さらに電車に乗って、目的地に向かうのである。

発車は、17時15分。

写真は久慈方面行のJR八戸線ホームにある、行先表示の看板である。

ちなみに久慈は、あの名作「あまちゃん」の舞台となった町であり、この地でロケも行われた。

17時半頃、本八戸駅に到着~\(^o^)/ で、ある。

久しぶりの八戸だが、来てみると、さして、久しぶり、と、云う、感じがしない。

長年馴染んだ我が家に帰ってきたような感じである。

さて、この本八戸駅から旅宿までは歩きである。

八戸の町並みを満喫しながら、お宿にたどり着く。

部屋である。

今回はいつもお世話になっている旅宿に先客があり、別に宿を求めざるを得なかった。

ここは「スーパーホテル八戸 天然温泉」である。

その名のとおり、天然温泉がウリらしいのだが、あいにくわたいは、温泉の入浴を禁じられている身である(T_T)

ちなみに、いつもの常宿が今回ダメだったのは、弘前からバスケット・ボール部の高校生たちが、試合に来ていたからである。それが女子バスケ部。部屋が空いてたとしても、そりゃあ~、泊まれんわなぁ~(^_^;)

このお宿、「スーパーホテル八戸 天然温泉」は、天然温泉は入り放題だが、晩食がついていない。

酒が飲めるのならば、行くところに不自由はしないのだが、あいにくドクター・ストップの身ではそうもいかない。

第一、八戸に来た目的は、診察してもらうためなのである。

よく誤解されるのだが、けっして山海の珍味を食しに来たわけではないのである。

…………少なくとも、建前上は。

そんなわけで、今夜の食事を求めて、八戸の町に彷徨いでるのである…………。

で、たどり着いたのが、ここ「割烹 さんりく」である♡ (^^)v

昼のランチ・タイムには来たことがあったが、夜にお邪魔するのは、今回が初めてである。

この「割烹 さんりく」と云うお店、女性はみな着物姿で、物腰柔らかで人当たりが良く、客商売なら当然、とは云いながら、じつに気持ちのいい雰囲気のお店である。

そしてまたこのお食事! 写真は「帆立づくし定食」である。

ご覧のとおり、帆立のお刺身、帆立のフライ、香の物とフルーツがついている。これでお値段は、1,728円(税込)。

決してお安くはないが、それでもそれだけの値打ちは充分ある。いや、ありすぎるくらいである。これだけの帆立は、大阪ではとてもこの値段では口にすることはできない。大阪でこれだけの食事をしようと思えば、料亭にでも行くよりほかはあるまい。

ご当地ならではの贅沢てある。

先述したように、今回はいつもの宿に泊まれず――八戸に来るようになって、10年近くになるが、こんなことは初めてである!――、初めて「スーパーホテル」なるところに泊まった。同じ名のホテルが各地にあるところを見ると、どうやらチェーンのホテルのようである。

天然温泉が入り放題、と、云うのには、さして驚かなかった――もっとも、こんなところに天然温泉が湧いている、と、云うのには、驚いた――が、枕や寝間着が無料レンタルになっていて、受付カウンターの前においてあるのには驚いた。

なによりも、部屋の鍵が暗証番号を入力するタイプ(マンションのオートロックのようなタイプ)になっているのに驚いた。

ホテルの宿泊料が前払いであるのにも驚いた。

いや~、21世紀だわ…………。

それはともかく、晩食はついてなくても、朝食はついている。

時間は6時半から9時迄で、場所は1階。受付カウンターに続く、ロビーのような場所である。

それにしても、今回の八戸行、はたしてどんなことになるのやら……。期待4分に不安6分の複雑な心境のまま、あらかじめ送っておいた荷物の中から寝巻き用の甚平を取り出し、初めてのホテルのベッドに横たわるのであった。